淨專寺は、慶長13年(1608)に開基されました。
石瀬の地は、江戸中期幕領でしたが、文化12年(1815)に支配替えが行われて、与板藩領となりました。
淨專寺は、城地の予定地となったため、現在の地に移転し、庫裏・庭園が造営されました。
淨專寺庭園は、三条出身の庭師「美石」により造園されました。
枯山水の庭は、全体的な地割・石組みに優れ、京都文化を余すところなく表現しています。
平成2年(1990)に新潟県文化財「名勝」に指定されました。
淨專寺には、浄土真宗の開祖「親鸞聖人」の御自作と伝えられる「形見の御真影」があります。
この御木像は、弥彦の親鸞聖人の聖蹟「聖人清水」に安置されていたものですが、明治の廃仏毀釈の嵐が吹き荒ぶ時に、法難をさけて淨專寺に移されました。
聖人73歳の尊形を、有り難くも今に拝することができます。