ネットDE仏教〔第八回〕
LINEで情報発信!
2022/11/28更新
ネットDE仏教〔第三回〕において、SNSについてご紹介しましたが、今回はその中でLINEでの情報発信方法についてご紹介します。
1.LINE公式アカウントとは
LINEは個人同士のメッセージコミュニケーションツールとして、スマートフォンの普及と共に多くの人に利用されていますが、情報発信ツールとしても多くの企業などが利用し、消費者向けのサービスを展開しています。そのような企業向けに利用されるのが「LINE公式アカウント」と呼ばれるものです。
最近では、お寺においても同様に情報発信のツールとして利用するケースも増えてきているようです。具体的にどのような利用方法があるのか、以下にご紹介します。
【LINE公式アカウントの機能】
(1) メッセージ配信
イベント告知など、公式アカウントを登録しているユーザーに一括して直接メッセージを送信することができます。
(2) チャット機能
「チャット」とはインターネット上で文字を使って会話をするという意味です。特定のユーザーとメッセージをやりとりし、問い合わせなどに直接対応することができます。
(3) 自動応答メッセージ
「チャット」ではリアルタイムにユーザー同士が会話をすることですが、24時間いつでも対応することはできません。ユーザーの問い合わせに対し、即座にメッセージを送る機能が「自動応答メッセージ」です。これはあらかじめユーザーが問い合わせる内容を想定して、回答を用意しておくものです。簡単な例を挙げると、例えばユーザーが何か問い合わせをしてきた場合に、「改めて回答しますのでしばらくお待ちください」といったように、自動的にメッセージを返す機能です。
(4) メニュー機能
(3)の自動応答メッセージに関連した機能ですが、LINEのトーク画面上に設定できるメニューを利用すれば、ユーザーが知りたい情報をあらかじめメニューとして設定しておくことで、スムーズに情報を提供することができます。
(5) LINE VOOMへの投稿
LINE VOOMとはLINE独自の動画プラットフォームの呼称で、同様のサービスとしてはInstagramのリール、Facebookのストーリーズ、TikTok等のSNSにおいて動画を投稿できるものです。メッセージ配信と異なる点は、LINE VOOMに投稿してもユーザー側が能動的でなければ見てくれないという点です。かつて「タイムライン」と呼ばれたもので、LINEアプリ内でVOOMタグを選択することで登録している全てのLINE VOOMの投稿を見ることができます。
(6) クーポン・抽選・ポイントカード
主に店舗等向けの機能ですが、クーポンの配信やポイントカードとして利用することができます。
(7) LINEコール
ユーザーからLINE通話を行う機能です。インターネット通信料のみで通話をすることができます。
(8) 分析機能
ユーザー登録数、メッセージ数などの統計情報を見る機能です。
2.なぜLINEを利用するのか
・メールマガジンとして
これまでインターネット上で情報配信する場合、電子メールが主流でしたが、電子メールよりも手軽なLINEの普及によって、LINEによる配信の方が便利かつユーザー受けしやすくなっています。現在もメールマガジンの類は多いですが、配信されたメールを読むというユーザーも少なくなってきているのではないでしょうか。LINEであれば比較的目を通してくれる可能性が高いということです。
・若者受けしやすい
スマートフォンを使っているユーザーならほとんどがLINEを使っていると言っても過言ではないでしょう。誰しもが手軽に利用でき、気軽に登録してもらえるかもしれません。
・迅速かつ気軽に情報を見てもらえる
メールや紙の媒体では、なかなか人の目に見てもらう機会が少ないかもしれません。普段からLINEを利用する人であれば、情報配信した際に気軽に見てもらえるはずです。
3.LINE公式アカウントの作成、詳細
LINE公式アカウントを作成するのは無料です。しかし、メッセージの配信量によっては有料になるケースもありますが、一般的なお寺の規模では有料になるほどではないでしょう。
(1) パソコン等からLINE for Businessのサイトに接続する
LINE for Business|LINEが提供する法人向けサービス (linebiz.com)
上記サイトへアクセスし、「アカウント開設」から作成する。
※メールアドレスが必要です
(2) スマートフォン等からLINE公式アカウントのアプリをダウンロードする
「LINE公式アカウント」のアプリケーションを検索し、ダウンロードしてインストールする。
その他、機能の詳細については、LINE公式アカウントのサイト(LINE for Business)をご覧ください。
3.LINE公式アカウントができたことを知らせるには?
LINE公式アカウントをユーザーに登録してもらうために、どうやってお伝えしたら良いのか・・・。
お寺の場合、もちろん訪れてくれたら案内を見て登録してもらったり、お参りに行った際に教えたり、寺報を利用するといった「アナログ」な方法でしかお伝えすることができません。
その際に便利なのが「QRコード(二次元コード)」です。スマートフォンのカメラでQRコードを読み込むことで、簡単にLINEを登録することができます。
※QRコードの作成は、LINE公式アカウントの管理画面において作成可能です。