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【瓦版】指定同朋の会(高田エリア事業)報告

■事業紹介

実行委員長 藤島 直

指定同朋の会とは、旧高田教区で始まり、教区改編後も継続されている事業で、教区が同朋の会結成に困難な寺院に寄り添い、「一ヵ寺に聞法の場を開く」取り組みを企画、運営、経費の面でサポートしていくスタート・アップ事業です。

原則、同朋の会が設立されていない寺院が対象ですが、すでに同朋の会を設立されている寺院であっても、聞法の活性化のために本事業を利用していただくことも可能です。年度3ヵ寺(3団体)を指定し、最大5回までサポートを行い、サポート終了後も講師選定などの相談を受けることで、自立した同朋の会の運営をめざします。

実行委員を中心に、各組に同朋の会アドバイザーを任命し、アドバイザーが同朋の会主催者と相談しながら、ともに企画、講師選定、運営を行っています。

指定同朋の会寺院(2022~2023年)
[第7組]廣建寺 [第8組]蓮淨寺 [高田11組]本敎寺
[高田12組]性德寺 [高田13組]了蓮寺

▲旧高田教区最終年度から始まり、2年で5ヵ寺に本事業をご利用いただき、同朋の会が誕生しました。

■成果報告(現場の声)

第7組廣建寺(2022年度指定寺院) 住職 宮川貞紀

「廣建寺同朋の会設立にあたり」

私は2017年の5月に住職の任命を受けました。私のお寺は御門徒の多いお寺ではないので、代々フルタイムで働きに出て、お寺は兼業でした。年間の行事といえば報恩講くらいで、人が集まるお寺ではありませんでした。

そんな中、2022年に旧高田教区の重点教化施策として「1ヶ寺1同朋の会の結成・充実」の実現に向け『指定同朋の会』が実施されました。担当調整委員の本龍寺竹田さんから「同朋の会を設立しませんか。」というお話を頂きました。初めは人が集まるのだろうかと不安があり返事に困っていると、「大丈夫です。ご門徒一人一人に直接ご案内のチラシをお持ちし、熱意を持ってお誘いしたならば一人も来ないということはありませんから。」とのお言葉を頂きました。私はその時「一人でも多くの人に教えを聞いてほしい。それがたとえ一人でも。」と思い、同朋の会を設立することを決心しました。

私は今年1月に母を亡くしました。父は老人ホームで元気にしています。母の介護の時間が無くなったので、3月からフルタイムで働きに出ています。同朋の会は2年目に突入しましたが、来る人が定着してきたと見受けられます。月に1回の開催なので、私への負担は少ないです。今言える事は「同朋の会を設立して良かった。」という事です。設立に迷っている住職がおられたら「是非やってみて下さい。」と背中を押したいです。最後に、これからも皆さん宜しくお願いいたします。